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2007年11月11日

鳥(1963)

- 何か意味が?   -

この映画は、子供の頃に大変な評判で、確か年末か正月にテレビで初めて放送されることになったと噂で聞いて、ワクワクしながら家族で観たことを覚えています。当時はヒチコック劇場というテレビシリーズ(再放送だったかも知れませんが)もあって、名監督=ヒチコックと黒澤、のようなイメージでしたので、非常に期待していました。

さて、鑑賞後の印象ですが、「いったい監督は何が言いたかったのかな?」と、子供心に思いました。鳥が怖いものだと言いたかったのか?確かに映画の中でも言ってましたが、鳥は数が多いし、根本的には恐竜の親戚ですから脅威の存在です。でも、だからどうなるものでもないと思います。鳥を全滅させたら、焼き鳥が食べられなくなって困ります。

もしかして自然破壊か何かを訴えたかったのか?とは子供の頃も考えましたが、あまり人間が悪者のような話は出ていなかったような気もします。結局は、ただ恐怖感のための恐怖映画なのかなと結論し、今でもそうじゃないかと思っています。それでいいと思います。なんでもかんでも教訓めいた話ばかりだと、つまんなくなります。

この映画では、前触れなく鳥が人を襲います。最初は頭をコツンと突かれるくらいでしたが、美しいヒロインの額に血が一筋流れますから、笑いごとではすみません。これが、ブサイクな女優だったら、どうでしょう。きっと、「アハハ、鳥にまでバカにされて!」と笑われて、映画が喜劇に変ってしまいます。ヒロインの容姿が大事でした。

そういえば、この女優さんも監督にしつこく求婚されたと報道されていたような気がしますが、子供の私にも「この女優と監督では、ちょっと気の毒よね。」と、思えた記憶があります。メラニー・グリフィスのお母さんだったと思いますが、ヒチコック監督がお父さんだったら、どんな女優が誕生したでしょうか。恐怖映画のテーマになるかも知れません。

鳥に襲われた後で、物が散乱した部屋で生き残った人がいないか探す場面は最高に怖かったです。後で夢に出てきました。今なら、もっと残虐シーンが好きな監督が、精密な人形を作って、もっとグロテスクに演出するに違いありませんから、あんまり見たくありません。たぶん、まだ生きた人間が、目玉を引き抜かれて血まみれで右往左往する様を映したがるでしょう。

考えただけでも気持ちが悪くなりました。

 

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