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2007年10月 6日

オースティン・パワーズ・ゴールドメンバー(2002)

- 上品になったぜ、ベイビー  -

シリーズ三作目になる作品は,、70年代をパロディ化する場面は少なく、下品さも希薄になっていた点が今までと違いました。それに、主人公がヒロインと恋仲にはなっていなかったようです。また前作までと違って父や兄弟との葛藤のような話が盛り込まれていましたが、話の流れから推定すると、どうやらシリーズ完結編だったようです。

敵役Drイービルの今回の狙いは、007ゴールドフィンガーのパロディで股間だけを金にかえる変態のオランダ人博士を仲間にして変な光線銃を作り、地球を支配することでしたが、主人公オースティンはビヨンセ演じる女性工作員と協力して、これを阻止しようとします。ところが父親を人質に取られてしまいました。さて、どうやって解決するか? どうせ、おバカな方法だとは思いますが。

家族で見るべき映画かと言えば、単なるおバカ映画ですから’見るべき’などという表現があてはまるような代物ではないと思います。恋人と見るか?と問われても、相手からバカにされるか嫌われる危険性を秘めている作品ですから、もちろんケラケラ笑ってくれる人もいるでしょうが、やはり勧められる作品ではないと思います。

考えてみれば、前2作はひどい内容でした。巨大ペニス型宇宙船、主人公の持つモジョなるものを奪う話、何かというとフリーセックスでイエイ!などと叫び、主人公が素っ裸で踊る前にソーセージなどが位置するように工夫された場面、主人公の下品なジョーク、超肥満体男の肛門に手を突っ込む話などなど、それはそれは目を覆いたくなるほど、楽しい作品でした。その魅力が、この作品では失せていました。

日本も舞台になっていたようですが、フジヤマも芸者も登場せず、もはやオースティンはモジョを失ったのか?と疑念さえ湧いてきました。相撲取りは登場しましたが、おそらく中国系のエキストラで、撮影も日本でされた気配はありませんでした。ただ、ギャグのために日本に行ったふりをしただけに違いありません。

せっかくですから、芸者ガールか舞妓もどきとをはべらせて、イエイ!今夜はとっても歌舞伎町気分でグルービイ!などと言うべきです。トム・クルーズとグィネス・パルトロウなどが出演していて、このへんに予算を使いすぎて、肝心のストーリーにまでお金が回らなかったのかも知れませんが、芸者の登場は絶対に必要でした。三味線の弦でナニをやさしく刺激してもらうくらいの芸術的シーンが望まれました。

また、父や兄との葛藤など、今回は不要だったと思います。いつものDrイービルと息子の葛藤はテレビの悩み相談などを使って、突然グループセラピーが始まったりするギャグが定番になっているので、「またかい。」という感じで、けっこう笑えるのですが、今回のは私には工夫が足りなかったような気がしました。

ビヨンセとのラブシーンがなかったのも意外でした。ビヨンセがドリーム ガールズのような路線を狙っていたので、そろそろおバカな役柄とは縁を切ろうと考えて、オースチンの接触プレーを許さなかったのかも知れません。オウ、それはないぜ、ベイビー。

 

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