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2007年9月15日

ハリー・ポッター(3)

- 敵は強大であるべき   -

パート3ではオオカミ男の存在がキーワードになっていました。話には今回もたくさんの要素、脱獄した男がハリーを狙ってくる恐怖、ハリーの両親の仲間達の過去の経緯、鳥と馬のキメラみたいな怪物を救えるかという物語、時間を扱う道具、ハリーの父の登場?が盛り込まれていました。

脱獄囚はゲーリー・オールドマンが演じていましたが、彼のキャラクターは、冷酷で変質狂的であることですから、少々今までの彼の役柄と違いますし、私としては大柄のレスラータイプの、見るからに凶暴な男のほうが恐怖の度合いが上がったのではないかと思えました。大男が変身すると犬になり、やさ男が変身すると巨大なオオカミになるという意外性を狙っても面白かったのではないかと考えました。

CG映像は、パート1より進化していて、巨大な’馬鳥’の動きなどは実に自然で、風で毛がたなびく様子、息遣いなどまで迫力のある映像でした。

シリーズの中では、少し盛り上がりに欠けた印象を持ちました。理由として考えられるのは、「例のあの人」と直接対決しないこと、時間を行ったり来たりしたために、話が冗長になってしまったことが挙げられると思います。’馬鳥’を救うのは本題ではありませんから、表現方法を変えて簡単な種明かしで済ませるべきだったと思います。

小道具として出てきたのは、身を隠すマント、時間をさかのぼれる道具、そして人物の場所が描かれるノートで、特にノートのアイディアは映像で実にうまく表現されていました。

冒険物語の原則は、苦労した後に邪悪で強大な敵を倒すことだと思います。敵がクラゲか幽霊みたいなディメンターでは役不足です。オオカミも、倒したのはハリーではありませんでした。これでは喝采を送る気にはなれません。せいぜい、あ~よかったね、で終わりです。

もし、ラストで強大な敵と直接対決できていたら、話は盛り上がったかも知れません。オオカミ男が善人である必要はないので、「例のあの人」の手下として対決したらよかったかも知れません。映画を観る観客は、そのほうが爽快感を感じることができたと思います。

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