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2007年8月 5日

ピンク・パンサー(2006)

- 主演 スティーブ・マーティン   -

2006年製作のピンクパンサーは、かってピーター・セラーズが演じていたシリーズの路線を踏襲していたようでした。微妙な違いは、主演ふたりの目つきの違いくらいでしょうか? ピーター・セラーズは、ヤクをやってるような病的な感じでした。

今回は、かってのシリーズ第一作と同じように、ダイヤの’ピンクパンサー’をめぐって、誰が殺人を犯し、誰がダイヤを奪ったのかの、本来ならシリアスな謎解きの話を軸に、トンマな警部が起こす騒動をわらうという設定でした。

ギャグは前シリーズとほとんど同じで、とぼけた主人公の勘違いやバカな行動に周りの人たちが翻弄されて、ひどい目に合うのがパターンでしたが、今回は共演者のジャン・レノやビヨンセは、あんまりひどい目には会ってなかったようで、もっぱら通行人や上司が標的でした。

この作品は、家族でも恋人でも見れるとは思いますが、例えば小さい子供が楽しめるかと思うと、そこそこという感じではないかと思います。爆笑はしないでしょう。今のテレビのギャグのほうがずっとおかしいような気がします。

志村けんのギャグは、もうちょっと下品ですが、この作品より可笑しいと私は思います。でも、欧米の人達にバカ殿などを見せると、下品でくだらないと感じてしまうのかも知れません。この作品は、クスクスとシニカルに笑うタイプの人の好みなのでしょうか。

ストーリーはあまり重要ではないと思いますが、ダイヤを持っているらしいビヨンセ・ノウルズの存在意義があんまり高くなく、ヒロインになりそこねていたような気がしました。通常なら、ヒロインを護衛するために二人で旅行する、または何度かロマンティックな期待を抱かせるようなカラミがあれば、そのたびに主人公が失敗して笑える場面が増えたと思いますが、ホテルのシャワールームを壊す一件だけでしたので、ちょっと残念でした。

相棒のジャン・レノは、本来のキャラクターと役が合ってない気がしました。凄腕の相棒が一人で犯人をやっつけてしまい、推理も何もかもやってしまって、主人公が何の役にも立っていないという場面を繰り返せばおかしかったのではないかと思います。これも残念でした。

少し脚本をいじれば、共演者達の意義も高まって、もっと周りに多大な迷惑をかけて、警部が役にたっていない話ができたような気がします。自転車に乗っている人がひどい目に合うのも、あと1~2回繰り返せば、さらに可笑しくなったのではないでしょうか? でも、これは志村けん好きの私のセンスでは可笑しいのですが、上品な人には、この作品のほうが適度な笑いに感じられるのかも知れません。

上司役は、できれば粘着気質、陰険さがありありと分る、いやらしい俳優のほうが良かったと思います。あんまりワンパターンになるのが嫌で、あえて今回のような配役をしたのかも知れませんが、単純な娯楽作品ですから、ワンパターンでもいいのでは?

 

 

 

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