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2007年7月18日

エネミー ライン(2001)

- お決まりの逃走劇  -

兵隊が敵地に取り残されて奮闘する物語でした。最近、この手の作品が多いような気がします。もしかすると、イランにおけるヘリの墜落や、ソマリア内戦の時に作戦の失敗がいくつかあったことなどで、取り残されての救出が現実感のある話だったからかも知れません。

舞台は旧ユーゴでした。長いこと戦闘が続きましたが、監視のために派遣されていた米軍機が山の中に墜落します。敵側に捕らえられると殺されそうですし、政治問題になりますので逃げざるをえません。救援隊はうかつには近づけません。政治的判断のためのようです。この設定はお決まりのパターンでした。

主人公は、独特な鼻の形をしていますが、本来はあまりマッチョな俳優ではなく、何か頼りない感じがします。「ライフ アクアティック」に出演して喜劇を演じてました。この作品では忍者のように山の中を駆け回り、ダムの壁を滑り降り、ゲリラ達に紛れて追撃を逃れようとします。いろんな場所でしつこいスパイナーにやられそうになりますが、かろうじて救援を待てるところまで到達します。しかし、敵も待ち構えているはずですから、救出の成功は主人公の工夫と紙一重のタイミングにかかっています。

実際に戦地に取り残されたら、その恐怖は凄いものでしょう。敵にしてみれば、こちらは侵略者ですから、どんなリンチをされるか分りません。取り残されて上層部に見殺しにでもされようものなら大変です。その恐怖をいかにうまく演出できるかが、この手の作品のポイントだと思います。

設定は良くできていたと思います。敵にしつこいスナイパーがいたことで、単純には逃げられないことになり、話がおもしろくなりました。でも、主人公の恐怖感がうまく演出できていたかどうかについては、私にはちょっと恐怖の色が足りなかったように思えました。もっと大スターが主演していたら、印象が変ったかもしれません。

上層部の命令を無視して主人公を救出に行くというのは決まりきったパターンでしたが、ジーン ハックマンの場合は、いかにもやりそうで適役でした。彼は本当に頑固者役がぴったりきます。

全体としてよくできた作品だと思いました。そう言えば、敵の将校が乗っていたのは三菱パジェロのようでした。こんなところにも日本製が入ってるとは驚きです。私も昔はパジェロの小さいのに乗っていましたので、懐かしくなりました。パジェロはハンドリングが抜群に良く、ランドクルーザーほど重くないので、ダート走行をするとスキーのような感覚で走れて本当に楽しい車でしたが、おそらく将校にとっては一種のステータスシンボルなのかも知れません。

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