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2007年7月10日

ブラザーフッド(2004)

- 迫力ありすぎドラマありすぎ  -

戦闘シーンは、ほとんどメチャクチャな状態で迫力ある映像でした。普通、この映画くらいの戦闘に巻き込まれたら何度も死んでないとおかしいと思います。

靴屋を営む夢を持ちながら弟を学校にやろうと考えていた兄と、ちょっとほっそりしたやさ男の弟の物語でした。突然、朝鮮戦争が起こり、兄弟は否応なく戦場を駈け巡るはめになります。

弟を除隊させるために、兄は手柄を立てて除隊の権利を得ようと考え、無茶な働きをします。その結果、英雄になってしまいますが、弟はそのような兄に反発し、軍隊に残ってしまいます。戦線が南北を上下する間に各地でリンチが起こり、兄弟の仲良かった男、兄の妻などが次々殺されます。絶望した兄は、なんと敵側に走ってしまいます。兄を連れて帰るために、弟は戦場の真っ只中を敵の陣地に向かいます。

この辺のストーリーは、私の理解を超えています。韓国のテレビドラマのように話が二転三転し、現実と遊離してしまっている気がしますが、見方を変えればドラマチックにはなっています。このようなドラマがないと満足しない人もいるので、これはこれで良かったのかも知れません。

戦闘シーンはすさまじい迫力で、爆弾が主人公のそばでガンガン炸裂します。カメラを振動させるテクニックはやりすぎではないかと思えるほどでした。このテクニックは最近の映画ではよく見かけますが、振動幅に注意しないと画面が見にくくなります。また、縦の振動だけでなく、横や前後の振動を使い分けると迫力がさらにアップするかも知れません。

主人公が敵側に寝返るストーリーは必要だったのでしょうか?しかも戦闘の最中に兄に会いに行くのは、いくらなんでも無理があると思います。戦場では、動くものには反射的に銃を向けるようになりますから、味方でさえ誤射されないように注意しないといけないはずです。その中で兄と会うなど、まずありえないでしょう。

主演のチャン ドンゴンはいい眼をしていました。野性味があって、他の韓国の俳優よりも我々の感覚に近い感情表現ができる感じがしました。眼に力がないと、主人公としてやっていいくのは難しくなります。目玉の松ちゃんと言われた俳優が昔いたそうですが、眼がギョロっと見開いているのは良いことです。

朝鮮戦争は、戦線が国内を上下しましたので、映画の中でもありましたが悲惨なテロが繰り広げられたようです。共産主義に共感するか否かに関係なく、肉親を殺されでもすれば抜き差しならぬ敵意を生みます。今の韓国政府は北朝鮮に同情的ですが、ちょっと前までは大統領が暗殺されかかったくらいの激しい敵対関係にありました。国民の中にも北を信頼できないと考えている人は多いそうです。

戦えば、それによって新たな敵意が生じます。戦争など起こってほしくはありません。

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