映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主

  • 乙女座 AB型 どの占いでも最悪の運勢 内科クリニックやってます。

Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« トンマッコルへようこそ | トップページ | エネミー ライン(2001) »

2007年7月15日

ディープ ブルー(2003)

Photo_42 - タイトルが紛らわしい   -

同名のタイトルで巨大サメの恐怖を描いた映画がありましたが、この作品はいたって真面目なテーマで、海の生物の珍しい映像を記録していました。別なタイトルにしてもらえると分りやすいのに。

このようなテーマで作品として結構有名になれたのは、非常に珍しい映像だったからだと思います。部分的にはテレビなどで紹介されていますので、既に見たことのあるシーンもいくつかありました。

家族や恋人と見れる作品だと思います。恋人とおバカなテレビばかり見ていると人格を疑われるかも知れませんが、たまにこのような映画を見て、「オレ、自然の神秘にはいつも感動してんだ。」なんて言うと、点数が上がるかもしれません。「何をいまさら。バカか。」と思われるかもしれませんが。

シャチがアザラシを襲うのは怖いシーンでした。浜辺に乗り上げて襲ってくるのは、まるでジョーズの作り物か上陸艇のような迫力でした。アザラシを高く放り上げるのは、気絶させるためでしょうか?美しく恐ろしい映像でした。

捕鯨に関しては、静かな語り口でクジラが減っていると訴えるだけでしたが、おそらく自然に捕鯨禁止を求めていたのだろうと思います。

クジラの肉は、もう10年以上食べていませんが、子供の頃は心待ちにする御馳走でした。当時の値段がどれくらいだったか知りません。でも、子供の感覚では牛肉は高級品で、庶民はクジラを食べるものと感じていました。実際はどちらが高級品だったのか?クジラも原料の一部になっていた肝油ドロップというのも学校で配られていましたが、何か元気になる良い薬のような気がして、意味も分らず飲んでいました。現在の肝油ドロップは完全に合成しているそうです。

赤身を焼いた後のフライパンに御飯を入れて食べると、焼き飯のような味がして美味しいので、兄弟でジャンケンをして権利を争っていました。真剣に互いの腹の中を探り合って、絶対に勝つには何を出そうか?半分ずつフライパンを利用する政治的妥協案は?などと、結構頭を使いました。懐かしい思い出です。私の子供に話しても、「フ-ン?」と、理解できない様子です。

懐かしいのですが、今の私は特別クジラ肉を食べたいとは思いません。調査捕鯨という名目で現在も結構な頭数が捕獲されているそうですので、たぶん高級料理屋では今も調理されていると思いますが、私が行ける料理屋では出てきません。私は、焼き鳥で充分満足です。クジラがたくさんいるようにでもなったら食べようかと思います。

この映画では海の生き物しか登場していませんでしたが、山育ちの私にとっては子供の頃遊んだ川の方が断然魅力に満ちていました。夏場は、ほとんど毎日行っていました。学校から帰ると、かばんを玄関に放り投げて、そのまま川へ直行でした。川を通りながら家に帰るヤツもいました。

ドンカツをご存知でしょうか? 地域によっては、ドンカッチョなどと微妙に呼称が違うようです。愛嬌のある頭の大きな魚でした。泥の中に隠れてしまうと保護色で探しにくいのですが、立体的なイメージを構築して慎重に川底を見ると、「あれ、もしかしてここが頭で、ここが尻尾だとすると、20センチ近い大物になる!」と気がつくことがあります。あの感動といったら、医師国家試験で山勘が当たった時のような誇らしい感覚でした。

ちいさな世界でしたが、川も生物の魅力にあふれた場所でした。久しぶりに昔遊んだところを覗いてみると、子供の姿は全くなく、魚も極端に減っていてガッカリします。海は川ほど急激な変化はしないかもしれませんが、きっと人間の活動の影響は出ているはずです。できれば自然に近い姿が残ることを祈ります。

« トンマッコルへようこそ | トップページ | エネミー ライン(2001) »