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2007年1月10日

百万長者と結婚する方法

- 種明かしはラストに -

この作品も良く出来た面白い作品だと思いました。主演はローレン バコールだったようで、マリリン モンローのお色気全開というわけではありませんでした。もし少し後に製作されていたならモンロー主演で相手が色気に参ってクラクラになるような筋書きに変わりそうな気がしますが、近眼によるキャラクターで笑わせることに徹していました。それで充分にかわいらしく演じていました。

冒頭とラストでオーケストラの長いシーンがあります。これと似たような構成の映画をいくつか見たことがありますが、昔の演劇の流れなのか、あまり意味が感じられません。少し短くしても良かったのではないでしょうか?

女3人の仲間で高級アパートを借りてリッチな男性を引っかけて結婚しようという計画を立てます。ローレン バコールは冷静な女で、初老のお金持ちと知り合うことに成功します。時々しつこい若者が連絡を取ってきますが、お金持ちではなさそうなので必死に無視します。

マリリン モンローは極端な近眼で頭の切れも良くないようですが、ある男と知り合います。でも、この男は違法スレスレで逃げ回っていますから、お金があっても使えません。もう一人の女は金持ちと旅行しますが、案内してくれたガイドの若者に恋してしまいます。お金は全然持っていないようです。

結局、3人とも大金持ちとの結婚はあきらめようと話していると、とんでもない誤解をしていたことに気がついて、文字通りひっくりかえるというラストが待っていました。

私の素朴な疑問ですが、金持ちが実際は破産してしていた、貧乏人と思っていた若者が最後になって実は大金持ちだと私達にも始めてわかるような筋書きではいけなかったのでしょうか?どんでん返しをいろいろやったほうが、客は喜ぶと思うのですが。何かそれでは無理があったのでしょうか?

たぶん舞台作品を映画化したのではないかと思いますが、特に舞台ではどんでん返しの設定のほうが観客を驚かせて、驚いた隣の観客の息使いの変化で我々も共感を得ることが出来るような不思議な一体感が得やすいと思います。映画でもそうです。いっしょに見てくれる恋人が「アレレ、気づかなかった。アハハ」と笑うと、こちらも幸せな気持ちになります。観客をだますのは、受けをねらう時の常套手段だと思います。

子供といっしょに見るときもそうです。その意味で、この作品を子供たちが集中力を維持して見てくれるか分らないと思います。最初の演奏シーンは早送りしないといけないでしょう。

彼女らが身近な金持ちの存在に気がついていないことを笑うために、途中の小さな種明かしを優先したのかもしれませんが、他にも笑わせる手はあると思います。途中の種明かしは、結末を予測させてしまってマズかったのではないでしょうか。

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