映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主

  • 乙女座 AB型 どの占いでも最悪の運勢 内科クリニックやってます。

Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« 百万長者と結婚する方法 | トップページ | ブロークバック マウンテン »

2007年1月11日

パイレーツ オブ カリビアン(2)

- 予告編かよ?  -

シリーズ第一作は、どんでん返しの繰り返しが見事な傑作でした。今回の作品は、第一作ほどのどんでん返しはありませんでしたが、いっしょに撮影されたという第三作への期待が亢まるようなラストにつながっていましたので、きっと第三作ではノンストップの展開が待っているのでしょう。期待しています。

前作で海に逃げたジャック スパロウ船長は相変わらずとぼけていますが、何かを恐れているようです。どうやら化け物デイビィ船長と契約して、沈没した海賊船を浮かび上がらせて船長にしてくれる代わりに、一生化け物船で働くことになっていたようです。

前作で仲良くなったはずのオーランド ブルームとキーラ ナイトレイの恋人ペアは、東インド会社の新しい総督からいきなり死刑宣告を受けます。この提督はなぜか特殊なカギの存在を知っていて、これをオーランド達に取りに行かせようと計略をめぐらせています。なぜ提督がこのカギを狙うのかは、何か大きな富に関係しているようですが、この辺のナゾはおそらく第三作で明らかになるでしょう。

カギで化け物デイビィ船長の心臓を隠した箱を空けることはできますが、化け物船長がいないと巨大なタコのお化けをコントロールできないので安全な場所に行くまでは船長を殺せない、でも化け物船長がいると巨大タコが襲ってくるというジレンマが設定されていました。この化け物船長の心臓を取引の材料にしようと争奪戦が展開されましたが、これは第三作でも続くようです。

結局、一人でひそかに逃げようとしたスパロウは引き返して怪物巨大タコに食べられてしまうようですが、ここで話が終わるのではなく、魔法でおそらく化け物になって働かされているのではないかと思いますので、次回は スパロウ船長の救出劇と化け物退治が、きっとめまぐるしく展開されることだと予想します。

そうでないと、今回の展開は不自然すぎます。

箱のカギをめぐって、元提督とジョニー デップとオーランド ブルームが三つ巴で戦うシーンは、なぜか水車を使うのでダイナミックでしたが、スタントマンは大変だったと思います。おそらくサーカスから主演してもらったのでしょうが、筋から考えて少々無理はありました。なんで都合よく、あんな大きな水車があったのでしょうか。水車を作った人達が原住民からすぐ殺されていないのはおかしいです。水車を作るまでゆっくり見ているはずはありません。

短期間でジョニー デップが原住民の神になるのも無理がありました。娯楽作品でいちいち話の矛盾をついても仕方がないのですが、あまりに話がこじつけがましくなると笑いもワンテンポ遅れてしまうようなことが起こります。できれば無理のない展開を期待します。

キャプテンを演じるのは前作に引き続きジョニー デップでしたが、前回ほど狂ってはいなかったような気がしました。でも、何を考えているのかは相変わらずよく分りませんでしたので、話が読みにくいのも相変わらずでした。

前回やっつけてシリーズからは去ってしまったと思っていた総督がしぶとく出演していたばかりか、結構重要な役を続けそうなのには驚きました。まったく誰が考えたのか知りませんが、しかしその割りにこの元総督役の俳優は存在感がないなと思います。第一作がヒットした(もしかして予想外に)ので急遽考えたストーリーではないでしょうか?

今回の作品の最も強烈なキャラクターは、敵役のデイビィ ジョーンズ船長でした。タコをイメージした顔は充分に気持ちが悪く、敵役として最高の出来でした。サメなどをイメージするのが普通でしょうが、サメではしつこい感じが出にくいと思います。

船を襲ってくる怪物のCG画像は非常に美しく、スピード感も充分でした。前作で見せたような骸骨と人間の姿が月光によってクルクル変わるシーンでも技術の凄さを見せられましたが、今回も見事でした。どこのスタジオが担当したのでしょうか?

敵の怪物達が海の生物をデフォルメしているのは、おそらくディズニー シーで登場させる時に盛り上がることを考えてのことだと思います。愛嬌のある、でも充分に気持ち悪い怪物たちは、アメリカの映画でよく見かけるセンスです。日本のディズニー シーで果たしてどれくらい受けるかは、今度のシリーズ第三作のヒット如何にかかっていると思います。きっと、一筋縄ではいかない活躍をして、主人公たちを苦しめてくれるでしょう。そうしないと観客の記憶に残らないのですから、テーマパークの売り上げのために次回はどぎつい営業に走らなきゃなりません。

« 百万長者と結婚する方法 | トップページ | ブロークバック マウンテン »