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2007年1月15日

デッドフォール

ー 古いアクション映画 ー

面白かったと思います。子供も見れる作品でした。リンチシーンがありましたので、その部分は感心しません。しかし、変な言い方ですが穏やかなリンチで、これは死ぬようなことはないな~と安心して見ていられるので、悪影響も考えなくてよいと思うのです。逆に言えば迫力不足ということですから、そのへんが今ひとつヒットしなかった理由かもしれません。恋人と見ても、同じような理由で古いアクション映画を見ているような安心感と、若干スリルに欠けるなという感覚がありますので、相手が退屈してしまう可能性はあります。

サブタイトルにタンゴ アンド キャッシュと出ていました。スタローン得意のシリーズ化を考えていたのかもしれませんが、あんまり人気が出なかったので、単発で終わってしまったようです。

話自体は悪くなかったと思います。あらすじは最初から読めてしまいますが、水戸黄門だってそうなのに結構楽しんで見れますから、私は気になりません。ジャック パランスなどの悪役たちは実に良い感じで、途中のお色気クラブのダンスシーンも非常に印象的でしたので、ちょっといじれば大傑作になっていたかも知れません。

主役の二人にうち、まずスタローンですが、キャラクター的にダンディでリッチな刑事というのは無理があったと思います。シュワルツネッガーなら良かったでしょうに。演技のねらいと表現のしかたも合ってませんでした。妹を心配して説教するシーンでは、心配していることや手を焼いていることが充分に伝わりませんでした。やはり彼のはまり役はロッキーかランボーでしょう。

もうひとりのカート ラッセルですが、スタローンと比べれば役に合っていましたが、もっと思い切り笑わせる設定にするか、もしくは野獣のように猪突猛進する姿を強調したら良かったのではないかと考えました。中途半端だと感じました。「あぶない刑事」のほうが、ずっとうまくキャラクターを作っていると思います。

駐車場で中国系の犯人を捕まえるカーアクションは結構よく出来ていました。技術陣がしっかりしていたからだと思います。いっぽう、ラスト近くの屋外でのカーアクションは迫力を狙ったのでしょうけど、出てくる車がRV車ですから遊びの延長のような感じになって逆に迫力がなくなりました。製作者の狙いが外れていたようです。

可能ならシュワルツネッガー主演で、共演は無名でもいいから野獣のようなバカか完全にお笑い系の俳優を使って、最後のカーアクションシーンは全部削除し、ジャック パランスたちとの駆け引きを繰り返し、警察内部からも裏切りが続出して形勢が何度も逆転し、話が読めないように設定すると面白い作品になっていたのではないかと考えました。

でも、このままで私としては面白い作品です。

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