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2007年1月 5日

恋をしましょう

- 昔モダンだった恋物語 -

主演 マリリン モンロー、イブ モンタン

この作品の主人公はモンタンで、フランス系の大金持ちの役でした。プレイボーイのため劇で自分が風刺されることになり、その劇を見に行くことになります。劇場でマリリン扮する女優に一目ぼれしてしまいますが、どうやら彼女には複数の恋人がいるらしいことが分り、それらを出し抜いて彼女に気に入られようと劇団に入団し、ドタバタ劇を起こす話です。

彼女に気に入られるために、最高の家庭教師を呼ぼうということで、歌はビング クロスビー、踊りはジーン ケリーなどが呼ばれてレッスンをうけるのは笑えました。 イブ モンタンの歌のシーンも少しありましたが、シャンソンとは勝手が違うためか、上手くは聞こえませんでした。モンタンでなくて喜劇役者だったら、雰囲気がガラッと変って本当のドタバタ劇になったかもしれないと思いましたが、おとなしいドタバタでした。

自分が良い役をもらうために、劇団の権利を手に入れたり、有名な芸人を呼んで自分を褒めさせたりしていますが、普通のハリウッド作品なら思わぬ失敗をして、大騒動を起こしてしまうようなギャグのシーンになりそうなのに、本当におとなしく終わっています。おしゃれと言えば、おしゃれです。恋人とデートして見る作品として企画されたのかもしれません。

全体にヨーロッパの映画でよく見るような演出が目立ちました。モンローが出演した他の映画とは落ち着きが違います。そのため、私は退屈してしまいました。ミュージカルなのですが、ちょっと前衛芸術趣味のような感じで、少なくともダンスにコミカルな動作は見られず、陽気で派手な演出があったほうが良かったのではないかと思いました。

ダンスの動きも派手とは言えませんでした。小劇団なのですから狭い舞台でやるのは自然な事ですが、踊り自体がおとなしく、もちろん腰をグネグネしたりしませんから、いかにも時代を感じます。タップ系の早い踊りなら、かなり古い映画も見ていられますが、モダンバレー調の踊りではそうはいかないようです。

マリリンは神父の娘という設定でしたが、この設定は話には特に大きな影響はなかったようです。優しい性格で、お金に執着がないというキャラクターでしたが、彼女がそれまでに演じたキャラクターに通じるものがあり、演技も自然でした。ダンスシーンが結構ありましたが、専門でないわりには美しく踊れていました。でもギャハハと笑えるシーンがないので、例えば子供が見る、または家族で見るのは少し無理があるように思いました。

恋人と見るのは昔なら良かったはずです。でも、今となってはビング クロスビーを見ても、しけた中年男くらいにしか見えない人がほとんどだと思いますので、おかしいシーンも意味が分らないのではないでしょうか。

昔はしゃれた恋物語だったのかも知れません。ヨーロッパテイストの、おしゃれな感覚を出していたはずです。

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