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2006年12月31日

アイ ロボット

- ロボットの感情表現に注目 -

 主演 ウィル スミス

この作品は、子供といっしょに見れると思います。殺人現場のシーンはありますが、血しぶきが飛ぶような場面は出ませんし、人間が追われ拘束はされてもバタバタ殺されまではしません。ただし、女の子がおぼれるシーンがあって、これは夢に出る子供もいるかも知れません。恋人とは問題なく見て楽しめるはずです。見た後の気分も、少しほっとする感じがあり悪くはないと思います。

家庭用ロボットが普及した未来、新型ロボットの宣伝がさかんにされています。刑事のウィル スミスは、なぜかロボットに偏見を持っていて、ロボット工学の博士が殺された事件の犯人はロボットだと主張しますが、警察上層部やロボット会社の圧力で、休職させられてしまいます。

独自に真相を探ろうとするウィル刑事を、会社は殺害しようとします。真相を確かめるためには、会社の中枢部に忍び込まなければならないのは、この手の映画のお決まり定食コースですが、とにかく忍び込みます。殺人容疑のロボットに加え、会社の数千台?のパワフルなロボット達が主人公に襲いかかってきますが、はたして勝算はあるのでしょうか?普通なら絶対勝ち目はなさそうなくらいロボット達はパワフルですが。

この作品のロボットの表情は見事でした。ウインクが話のカギになりますが、ロボット君は上手にウインクしていました。表情の表現が良くないと、ウインクの場面で興ざめしてしまいますから、CG技術が出来ばえのカギになっていました。動作は、その後に作られた作品と比べると重力の影響を盛り込む技術が未発達で、少し躍動感に欠ける印象がありますが、たくさんのロボット達が各々暴れる様を細かく表現できていると思います。

ウィル スミスの演技も悪くはなかったと思います。母親との会話は結構おかしく、アクションにも迫力を感じました。狂いかけて見えるほど、過去のトラウマを表現できていたかというと意外にあっさりしていましたが、彼はもともと表現を期待してキャスティングされたわけではないと思いますし、配役は失敗していないと思います。できれば、悩みに悩んで悪夢で泣いている苦悩を出せる人の方が良かったかもしれません。喜劇で力を発揮する俳優ですので、雰囲気がちょっと違う気もします。ヒュー ジャックマンなどが演じたら、雰囲気が変っていたかもしれません。

コンピューターを止めるために、何かの液体を注射するというのは、具体的で良いのか、幼稚で良くないのか判断できません。CDのようなものを挿入するのもおかしいので、液体か電気ショックが良いのでしょう。

作品の基本的アイディアもまともでしたし、話の展開の仕方や、なぞが解けていく具合も観客の予測通りに運ぶように分りやすくしてありましたので、話に乗せられやすいと感じました。スミス刑事と同時にナゾに迫っていくような感じです。この展開の仕方が絶妙でした。話が複雑すぎず、筋が予想できるのも良かったと思います。

ラストは、もうちょっと意図がはっきりしたほうが良いと思いました。続編を作るなら、それの予告。作らないなら、スミス刑事とロボットがいっしょに映って互いの友情を感じさせるほうが良かったと思いました。感動作ではないようですが、出来のいい映画でした。

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