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2006年12月10日

エアフォース ワン

- 大統領の笑顔を学べ -

この作品は、テレビで何度となく見たような気がする。それだけ好評だということか? 乗っ取りの始まりに銃をぶっぱなす場面は子供にはあまり良くないかもしれないが、基本的には家族で楽しめる作品だと思う。繰り返し放映されたので、見ている人が多いはずで、恋人と見ようとすると「うん、いいわね。」と言いながら、実は「え~っ、また~っ。仕方ないわね。」と思う人もいるかもしれない。

ハリソン・フォードは今でも人気がある俳優だと思うが、やはりムチを持って荒野を探検していないと魅力が半減する。今回は軍隊の経験のある大統領の役でしたが、そもそも大統領とは笑い方が違うような気がして、気になった。良い配役だったのだろうか?

アメリカの大統領は、テレビで見栄えしないといけない関係で、ニカッとした笑いが要求されると感じる。ハリソン・フォードの笑い方は、過去の出演作から見る限り、少しニヒルな、「ふん、なめんなよ。」「ふざけんなよ」的な笑い方が多かったので、たぶんテレビ討論の視聴者アンケートで負けて落選し、大統領にはなれない。よって、話がおかしくなる。

彼はヒーローだが、どちらかと言えばアウトロー的なキャラクターで、やはり今回はミスキャストだったかもしれないと思う。もしかすると、この作品はシュワルツネガーに断られた企画かもしれない。現実に州知事にもなっているから、シュワルツネガーのほうが政治家むきの笑顔だろう。

ロシア語のスピーチも良くなかった。テロリストへの脅しは感情をこめるために英語でやるべきで、声を低くして迫力を出すのではなく、音楽などで断固たる決意を表現した方が良かったと思う。

しょせん伝統的なアメリカの有権者は、ニカッと笑って、昔は軍でパイロットなどを経験している大統領を望んでいるのだろう。確かに、日本のように試験勉強に明け暮れたエリートでは、国際社会とわたり合う度胸も能力もないヒヨッ子しか育たないので、そのほうが健全なのかも知れない。

中国やローマの歴史を見ても、日本のような制度で官僚や政治家を選んでも、ロクな政策を出せないだろうと予測できる。なんで歴史から学ばないのか? たぶん、太平洋戦争時代の軍事政権の記憶が、軍~自衛隊への不信感となって残っていて、軍事関係者が政権を取ることへの不安、不信感が強く、官僚のほうがまだましと感じるのか?

何の話をしていたのか分らなくなったが、とにかく皆に好評らしく、確かにワクワクして、結構おもしろい作品だと思う。

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