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2006年12月12日

メリー ポピンズ

- 英国流ユーモア? -

私はこの映画の照明が好きになれません。少し淡い感じの、やさしい印象を狙ったのかなと思いますが、天然色に近い黄色みを帯びた色のほうが明るい感じで良かったのではないかと考えます。英国の街を表現すると、たしかにくすんだ方が的確なのかも知れませんが、どんな雰囲気を出したいかと言えば、私ならばこの映画で希望や思いやりを訴えたいので、黄色~セピア色系統のほうが良いと思います。

この映画は主にセットで撮影されているのではないかと思います。銀行だけは、どこかのホテルか本当の銀行を利用したのかもしれませんが、音響に関しては違和感を感じました。オーケストラの音は良くてもセリフの音まで反響して、外で話しているはずなのに室内の雰囲気がするので、何か臨場感に欠けるような気がするのです。私だけかも知れませんが。

この映画は家族で見るための映画だと思います。ジュリー アンドリュースとディック バン ダイクの歌と踊りは見事なもので、特に今回は英国風のユーモラスな面がうまく演じられています。バン ダイクが公園で変な楽器を体につけて演奏するシーンは傑作だと思います。原作の段階からあったのか知りませんが、特に彼の表情が笑わせます。

なのに、私の子供たちにはさっぱりうけませんでした。恋人と見るときも、あまり期待はできないような気がします。ミュージカルが好きな方や、本格的に芝居が好きな人なら少々期待できますが、大爆笑はちょっと無理かなと思います。ミュージカルでのおかしな表情は、今の子供には古いギャグのような印象を与えるようです。チャップリンではゲラゲラ笑う子供が、あんまり笑いません。

途中のジョークのシーンも、子供には分りづらかったようです。笑っている間は空中に浮くシーンがありましたが、最初の1~2分は子供たちも笑っていましたが、それほど長くは続きませんでした。そもそも子供は舞台のような雰囲気が嫌いなのでしょうか?

魔法で家庭教師の応募者が吹き飛んでいくシーンや、煙の階段を登っていくシーンも、今ならもっと効果的な表現ができるような気がしますが、おかしさが穏やかで、ゆっくり笑わせる撮り方なので、スピード感に欠けているようにも感じられます。今の子供たちは、もっと気ぜわしいギャグのほうが好きなようです。

でも、一度くらいはこの作品を子供に見せても良いのではないでしょうか?

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