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2006年12月 9日

逃亡者

- 少し古いけどハラハラしました -

いい映画だった。最近、この作品をビデオで見なおしてみたんだが、あらためてよくできていると感じる。もともとのテレビシリーズを劇場主は見たことがないが、噂によれば相当面白い番組だったそうで、発想、脚本などが非常によくできているのだろうと思う。

殺人のシーンは少し血まみれになっているが、小学生くらいの子供が見ても泣かないくらいに加減はしてあるようだ。少々サスペンスタッチが過ぎるので、恋人と見て多いに盛り上がることは期待できないかもしれないが、おちゃらけ番組に飽きた時に少し高級な娯楽作品を見たいと思われたら、この映画はお勧め。

激しいアクションは少なく、回想の中で犯人ともみ合うシーンと、脱走することになる場面と、後はラストで少々あるくらいで、ほとんどは考えながらひたすら隠れ、逃げるだけ。でも、自力で警察や保安官、犯人達とわたり合おうと工夫する姿は、結構よく描けていた。脇役の俳優達の表情も適度に緊迫感を盛り上げ、うまい演出だった。

つかまったら話が終わってしまうので、中盤でつかまるはずはないのだが、話の進め方が非常にうまいので、乗りやすい劇場主はハラハラしてしまった。サスペンスものに飽きた人は、「フン、どうせつかまんないはずだから、途中はとばしちゃおう。」と考えるかもしれないが、それをすると作品の魅力がうせてしまう。アクションが売りの作品ではないので、じっくり見ないと価値が出ないだろうと思う。

その意味で、古いと言えば確かに古い。ハリソン・フォードの演技も、クサイと言えばそうだ。緊迫感を出すために、深刻な顔をしていて、少し度が過ぎたかもしれない。もっとビビッて泣き出すくらいの弱さがあったほうが自然かもしれない。でも、そんな格好の悪いヒーローはうけないだろう。

トミー リー ジョーンズの演技は悪くなかった。能力はあり、しつこく、頑固で個性的、任務には忠実、しかし基本には人間性があるキャラクターが、うまく描かれていた。敵役に魅力がないと、作品の質は落ちる。大事な役割を果たしていた。階段で、ばったりハリソン・フォードと出会う場面のタイミングの取り方も、よくできていたと思う。

芸術作品ではないけれど、昔のテレビシリーズにワクワクした世代にとっては懐かしい雰囲気を持つ映画で、少し高級だけどテレビ的に高級という感じがする作品。

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