映画評

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2006年12月21日

パルプ フィクション

- 変態趣味的傑作?  -

この映画は、決して子供に見せないほうが良いと思います。趣味の悪い連中がたくさん出てくるからです。恋人と見るときは、潔癖症というか、ジョークが通じないタイプの人には、少なくともわざわざ見せることは避けた方が良いと思います。面白いのですが、設定がドギツイと思います。

高い評価を受けた映画ですが、私には正直なところ傑作とは思えませんでした。もちろん、かなり面白いとは思いましたが、私の映画趣味はかなり古いので、テレビ的な撮りかたをしていると安っぽいという感想が先にたってしまい、構成が良くても心の中で採点が辛くなってしまう傾向があるからのようです。

たくさんの登場人物がオムニバス式に登場しますが、お互いに少し関係している約束事はちゃんと守ってありました。ただし、各々の設定が激しいのに驚きました。古いオムニバス形式は、しゃれた雰囲気を出すグランドホテル的な作品が多いので、それに慣れている人には違和感のある作品です。ブラックジョークのオムニバスができるというのは、私は考えつきもしませんでした。

ボクサー役のブルース ウイリスのお父さんの形見は、ベトナムから戦友が肛門に入れて持ち帰った指輪であり、それを取り返しに帰ったところ、自分を殺そうとしているトラボルタがおしっこをしていて都合よく銃が置いてあったので、それで撃ち殺してしまうという話は、よく考えたものだと思います。私達でも、ちょっと夢想くらいはするかも知れませんが、話をつなげて実際にこれを映画にできていることに感心ました。

偶然出会ったギャングのボスから逃れようとして、二人ともホモにつかまってしまう怖い話もよく考えついたものです。ただ、見ていて気持ちよい話ではありません。子供には絶対見せたくありません。

トラボルタが、車の中で黒人の青年を脅していて、間違って撃ち殺してしまう話も傑作でした。処理の専門家を呼んで、苦労して証拠を隠滅したのに、結局彼が簡単に殺されてしまうのも笑わせました。

銃弾をメチャクチャに撃ちこまれたのに無傷だったので神を信じるようになる話、よりによって大事な指輪を忘れた彼女(この女優、よく選んできたなと感心します)、ギャングのボスの愛人が中毒で意識をなくしてしまう話などなど、よくアイディアを詰め込んだものです。役者達も、各々が非常に魅力的でした。

変態的な趣味を除けば、作品の出来は素晴らしいことは間違いありません。構成の仕方は偶然かも知れませんが、極めてうまくできていたと思います。

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