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2006年12月23日

48時間

- これは西部劇か?  -

この作品はユーモアと緊迫感のバランスが良い、優れた映画だと思います。テレビのバラエティ番組のスターだったエディ マーフィーを私達はこの作品で始めて見ました。冒頭のスティービー ワンダーの物真似みたいな登場の仕方も傑作でしたが、途中でニック ノルティをバカにした話し方、クラブで白人の客達をだまして情報を得るまでの手際の表現など、観客を楽しませる演技の数々には驚くべきものがありました。

最近の作品を見ると、残念ながら大物になるにつれて彼の良さがだんだん薄れてきたような気もします。この作品のキャラクターが強烈だったからかもしれません。笑いだけをねらったドリトル先生シリーズや、デブの大学教授のシリーズよりも、緊迫した中の笑いや、人種や人柄を原因とした対立の中の笑いの方が、笑いのレベルが違うために印象の残り方が違うのかも知れません。

この作品を子供には見せていませんが、どうでしょうか?たぶん、大人とは楽しみ方が違うと思います。小学校の高学年くらいからは本来の楽しみ方ができるかも知れません。

今の若い恋人達がいっしょに見たらどうか推測しますと、少し古めかしいと感じるかも知れないと思います。たぶん、結構面白いなと感じるだろうとは思いますが。監督の趣味が野暮ったいと思う人もいるかも知れません。西部劇みたいな雰囲気です。

ニック ノルティは、この映画ではゴリラのように見えましたが、フットボール選手に混じって演じた映画「ノースダラス60?」では、本物の巨人達の中で非常に小柄に見えました。こんな顔でよく俳優になろうと思ったものですが、迫力があって素晴らしい個性です。アメリカには、個性派の俳優を大事にするキャパシティがあります。日本ではこのような俳優はスターになれないのではないでしょうか。

エディ マーフィーにスーツを着せたのは良いアイディアでした。ニック ノルティのだらしなさと対比させて個性を際立たせるためだったのでしょうが、たぶん白人達は「このやろう生意気な」という印象を持ち、それが二人の対立を面白くする効果があったのではないかと思います。私達にとっては、単に気取ってるくらいにしか思えませんでしたが、それでも充分に面白く感じました。

脚本、演出が西部劇を思わせます。傑作だと思います。

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