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2006年12月16日

王様と私

- 優雅に芸術鑑賞を  -

主演 ユル ブリンナー

この作品も有名なミュージカルで、どこのビデオ屋さんにも置いてあります。「シャル ウイ ダンス」が流行ったころは急に見る人が増えたと思いますが、最近は見る人が少ないのではないでしょうか? 今見ると、さすがに時代を感じさせます。子供たちは興味を持ってはくれませんでした。よほど激しいダンスがないと、退屈するようです。音楽もビートがないとダメみたいです。恋人と見るときも、ゆったりと芸術鑑賞でもしてみようかいという気分の時しか勧められません。見た後の感想も、特に恋に良い影響があるかどうか分りません。

ユーモアの解る方はエト セトラという文語が面白いと思いますが、子供たちにはニュアンスが伝わらないので、全くうけませんでした。面白い場面だと思うのは、宮中の職員達が外交官などを相手にやったアンクル トムの劇中劇のシーンです。封建的な君主を批判している内容に王が怒ることになりますが、この劇には実験的精神を感じました。舞台でなら観客が興味を持って見てくれる雰囲気がありましたが、映画では退屈を呼びやすい場面ですので、冒険精神がないとできません。私の今の感覚では、ちょっとこのシーンは長すぎるように感じました。

この作品の色彩が私は好きです。けばけばしいような感じもしますが、時代と舞台の雰囲気をうまく出していると思います。

シャル ウイ ダンスのシーンは、社交ダンスをされる人にはたまらない魅力でしょうが、飲み屋のオネエサンとしかダンスしたことがない私には、ゆっくりしすぎて盛り上がりませんでした。いろんなパターンのダンスをやって、もっと時間を取っても良かったのではないかと勝手に思いましたが、皆さんはどう感じられたでしょうか。

デボラ カーは演技派かどうか解りませんが、充分に美しく気高い雰囲気があって、この役には最適だったと思います。

ユル ブリンナーは、極めて個性的な俳優で、確かシベリア出身で世界各地を放浪してハリウッドに進出したという変り種ですが、この役は彼なしでは考えられないと思います。彼の迫力は、主に彼の眼と声からきているのでしょうが、頭を丸めない時の作品を見ると少し迫力が落ちているようにも感じましたので、やはりスキンヘッドの効果も相当ありそうです。演技力というより迫力で売るタイプの役者だと考えます。

もし再度映画化されるなら、おそらくカメラワークが変ってくるだろうと思います。コンピューター制御のカメラか何かを使って、立体感のあるダンスシーンを撮るのではないかと予想しますが、もしそうすれば優雅さがさらに強まることでしょう。カメラ自体が踊り手の回りをグルグル回るようなシーンを期待してます。

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