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2006年12月17日

オリバー!(1968)

- アカデミー賞もん  -

監督 キャロル リード

オリバー!は、すばらしい作品でした。お金と手間をかけて作っていることがよく分りました。アカデミー賞を取ったこともうなづけます。今でも家族で楽しめる映画だと思いますが、長い作品なので正月の3日くらいのテレビにも飽きた頃に、皆で寝ころがりながら見るのが一番合っていると思います。平日に見るのはちょっときついかもしれません。恋人と見るのは、どうでしょうか?テーマが恋人向きではないような気がします。

原作は古く、デビッド リーン版など何度も映画が作られているようですが、この作品の脚本は舞台用に作られたのだと思います。歌と踊りは実によくできています。大人数のエキストラ達が広場を練り歩くシーンがありましたが、迫力がありました。リハーサルだけでも気が遠くなるような作業が必要だったと思います。よく見ると、年配のダンサーの中にはテンポが外れている人も結構います。歌っているナンバーも、部分的にはBGMなどで聞いたことがあるような有名な曲ばかりです。

ただし気になったのは、これは舞台ではないので、いちいち最後のキメまで躍らせる必要はないはずで、サビを映したら省略すべき部分もなかったのかということです。話にスピード感を出すためには、背景で躍らせて、前面で主演者が会話する手法が必要ではないかと思いますが、この映画ではその手法は使われていなかったようです。

マーク レスター、オリバー リードなど、懐かしいメンバーに加えて、フェイギン役の俳優の踊りと演技は見事でした。ポランスキー版の「オリバー ツイスト」のフェイギンと比べ、いずれ劣らぬ迫力がありました。映画全体としては、歌と踊りがある分だけ、この作品のほうが明るく魅力的なような気がします。また、オリバーの出生の秘密が明かされるストーリーもメロドラマ的ではありましたが、私達には分りやすい設定でした。

この作品を見た後に、その再映画化に挑んだポランスキー監督には相当な自信があったのでしょうが、はたしてポランスキー版はこの作品を超えていたでしょうか?主人公の境遇の悲惨さ、真実味の表現は優っていたと思いますが、全ての面で優っていたかどうかは分りません。ポランスキー版は内容があまりに暗く、見ている私達が辛くなるような作品でした。

ディズニー版のオリバー!は、動物が主人公で、完全に子供向けですが、ディズニーの良さはあったと思います。子供には、ディズニー版が一番うけるような気がします。

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