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2006年12月29日

ティファニーで朝食を

- 淡い色調の夢  -

この映画の全体をおおう淡い色調は、なんとなく物悲しい雰囲気にさせてくれました。 描かれたドラマの中には悲劇的な部分も多く、全編が笑いに満ちたほのぼのストーリーではないので、この色調を選んだ製作者達のセンスには驚きます。いろんな点でセンスのよい作品だと思います。

この映画は、子供向きではないと思います。作品に描かれたエピソード各々のニュアンスが分りにくいと思います。たぶん、つまらない映画だと感じるのではないでしょうか? 恋人に見せるのも、好みが分かれそうな気がしますので、どのようなドラマが好きかで判断したらよいのではないかと思います。

例えば、都会の恋愛トレンディドラマが好きな人は、きっと気に入ってくれます。スリル満点の冒険映画でないと満足しないアーパーな人は、途中で寝てしまいます。韓流純愛ものが好きな人は、どう反応するのか? そもそもそんな女を私は理解できませんので、この映画への反応も予測できません。

この映画は純愛物語でしょうか? 都会に出てきた人達の心の触れ合いを描く物語ですが、主人公の女は田舎で結婚したのに夫を捨てて街に出てきていますし、マフィアの連絡の仲介業で生活しているのも問題です。お金持ちと親しくなりたいと結構頑張っています。あさましい女です。でも、そんな主人公がとても魅力的です。

私の研修医時代は、これでもかなり看護婦さんにモテました。でも、結婚したとたん、まるでクモの子を散らすように誰も寄り付かなくなりました。病院に新しい独身の医者が来ることになると、数週間前には情報が看護婦の間で飛び交い、まだ会ってもいないのに飲み会の予定が決まっています。

飲み会で私がその研修医と話そうもんなら、「このオヤジ! 私が話すのをジャマしないでよ!」みたいな視線を浴びて、私はスゴスゴと隅っこに追いやられていました。いまどき医者と仲良くなることがそんなに良いとは思えませんが、看護婦にとっては死活問題と認識されているようでした。

話がそれましたが、主人公は大金持ちのカポーティみたいな外見の男と仲良くなろうとして、あっけなく夢に終わります。悲しみ方がかわいいと思いました。看護婦さんに限らず、私の身の回りにも同様の落ち込み方をする女性がたくさんいましたが、気の毒ながら少し笑ってしまいます。

夢を見ることは素晴らしいことですし、美しく若い女性が見栄を張ったり、無理をするからこそ世間は活気を保てるのだと思います。皆がつつましくやってたら社会が沈滞してしまいます。とにかく無理をしてでもおしゃれをして、色気を振りまいてくれないと、衣料品、化粧品業界、美容整形業界などが発達しません。景気回復にも若い女性の見栄と野望がが必要です。

相手役は確か後年に特攻野郎シリーズのボス役をやっていた俳優だと思います。特別良い演技かどうか分りませんでした。金持ち女のヒモ役でしたが、この金持ち女役は非常に雰囲気が出ていました。ミッキー ルーニーが日本人の芸術家役か何かで出演していましたが、確かに本物の日本人が演じると反発を買うので、彼がやって正解でした。

ムーン リバーをギターで歌うシーンは、一種のミュージカル的な演出だと言えますが、その後日本ののテレビドラマに多大な影響を与えた方法だと思います。他にもいろんなシーンが繰り返しドラマで真似されているような気がします。それだけ印象的だったのでしょう。

 

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