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2006年11月 5日

ファインディング ニモ

- 感動モードをクリックせよ-

この作品は、子供のために作られています。当然、子供は見て良いのですが、家族あるいは恋人といっしょに見ても結構いい雰囲気になると思います。テーマは家族愛です。小さい子達は非常に喜んでくれました。長男は少し反応が薄かったようですが、それでも面白かったようです。独身の人には、特別にお勧めはできません。テーマもキャラクター達のオーバーアクションも、幼稚に感じるでしょう。

美しい海で、クマノミの夫婦が卵を守っていましたが、母親と卵のほとんどを大きな魚に食べられてしまい、残ったのは1個の卵と父親だけです。やがて卵はかえり、むなびれにちょっと障害がありますが元気な子供が誕生します。これがニモです。ニモは人間に捕まってしまい、これを追って父親が長い旅をする物語です。途中出会う仲間や、サメ、クラゲ、ウミガメなど各々のキャラクターが面白く、ニモ自身も冒険して成長をしていく姿がかなりディズニー的にほほえましい話です。

まず感動したのは、水面の表現です。どんな風に作っているのか知りませんが、この作品の頃から海のきらめきが実際の海の映像と区別しにくいくらい美しくなりました。ひょっとすると今は、アニメ風、実写風、嵐モード、なぎモードと、クリックひとつで水面のイメージを入力できるのかも知れません。そのうち実写をいっさい使わないサーフィン映画ができるかも知れません。美しい海だけでも見る価値があると思います。

アニメのピノキオ時代の海の絵は、例えばクジラが襲ってくる迫力は波の大きさや流されるピノキオ達の動きで表現できましたが、今見直すと幼稚さが気になります。リトルマーメイドあたりから部分的にCGを使っているようですが、この作品では魚の動きに加えて顔の筋肉の動きまでが再現されていて、ほとんど役者なみの表現力です。やがては感情表現も、トム クルーズ風、ブラッド ピット風と、クリックで選べるようになるかも知れません。DVDよりも容量の多い媒体なら、客がモードを選んで、例えば「ヨン様バージョンのファインディング ニモ」を見ることもできるかも知れません。私は見たくありませんが。

魚達のキャラクターもよく考えてあると感心しました。おそらくピクサーの企画会議で、複数の脚本家達が綿密に計算したのではないでしょうか。いや、ひょっとすると企画もコンピューター化されている可能性もあります。そして、そのうち会社自体に人間が一人もいないことになるかも知れません。怖い!

あまり威厳はないけど教育熱心な父親と、かわいいけど時々むくれる子供は、世界共通のいまどき親子像かも知れません。周囲の魚達が、これまた傑作なキャラぞろいです。もし、この話を人間版でそのままやったらどうかと考えてみましたが、やはり誘拐が設定されると話が重くなりすぎます。笑いごとで済ませるには動物でないとダメです。

よく出来た作品で、小さい子といっしょに何度でも見たいと思います。

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