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2006年11月24日

ストロンボリ

- 製作意図を測り難し -

監督 ロベルト ロッセリーニ

この作品は子供が見てもしょうがないと思います。バーグマンの舞台劇を外に出て撮り直したような作品だと思います。中心が彼女の表情を追う映像ですから、ひたすら演技に注目してみるしかありませんが、ストーリー展開に興味を持つ方は、なぜ自分がこの映画を見ているのか分らなくなると思います。恋人と見る時にも、見始めたことを後悔するのではないかと思います。演劇の趣味をお持ちの人が参考にする目的でなら見て良いのでは?という、お客様限定の作品です。

何を訴えたかったのか私にはよく分りませんでしたが、バーグマンは美しく、演技も迫力がありました。また、結婚後に始終不機嫌なところは私の家内とよく似ていて、妙な親近感を持ってしまいました。我ながら情けないことです。

映画の中でマグロ漁の場面と、火山の爆発の場面がありましたが、これは記録映画としてなら興味深い映像でした。昔この映画を見た観客は、迫力を感じたのかも知れません。

ロッセリーニ監督と駆け落ちして、スキャンダルの中で作られた作品だと思いますが、主人公もナチの将校などと関係して、いろんな国を渡り歩いていたという設定で、彼女の境遇に似ています。それを狙っているらしいことが伺えます。でも、だから何を言いたいのか? 神様にひたすら許しを請うかと思えば、視界が晴れて奇跡だと言い、かと思うとまた許しを請うという終わり方は、編集の順番を間違えたのではないかと思いました。

ハリウッドのように映画に出られないので、うっぷんが溜まったバーグマンと、島に閉じ込められて出られない花嫁が、悶々とすることを表現したかったのでしょうか?そんなことを表現しても仕方ないので、他に何か言いたいことがあったはずです。神に許しを請う目的? 観客に弁解する目的? 私の理解力不足のために良く分りませんでした。

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