映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主

  • 乙女座 AB型 どの占いでも最悪の運勢 内科クリニックやってます。

Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« ブレード ランナー | トップページ | スターウォーズ(新たなる希望) »

2006年11月29日

心の旅

- 私は家族ものに弱いので -

主演 ハリソン フォード、監督マイク ニコルズ

家族の心のふれあいを描く、美しい作品でした。家族で見るといい作品だと思います。銃撃や不倫をにおわせるシーンもありますが、話のためには必要な場面ですので、私は子供にも見せて良いと思います。極めて残虐なシーンはありませんでした。恋人と見ても良い作品だと思います。恋をテーマにしてはいないのですが、二人ともしんみりするような、かといって号泣する人が続出するような大メロドラマでもない作品で、ちょうど良い雰囲気になれると思います。

演出は良かったと思います。冒頭の裁判所での演説も、主人公の悪い点が分るようなエピソードも、短時間によくまとめてありました。後半で、かっての自分がどんな人間だったかを主人公が理解していく様子も、うまい手順で説明されていました。脚本や編集が非常に細やかにされていたのだと思います。マイク ニコルズ監督の作品は心の内面を扱うものが多く、ユーモアも適度に織り込まれているようです。

リハビリが順調に進みすぎているような感じはしました。もっと一進一退で苦しむほうが自然ではないかと思います。回復後にあっという間にジョークを言えるようになるのは簡単すぎるような気もします。足を引きずる以外に、言語障害などが長く残ってもよかったのではないでしょうか。車椅子で退院したほうが哀れな感じがしたのでは?と思いました。

奥さん役のアネット ベニングは、私には「アメリカン ビューティー」や「バグジー」での印象が強いので、少し役柄よりも軽い感じがしました。笑った時にニヤッとする印象がありますのでテレビの奥さま役には合うでしょうが、この役にはもっと落ち着いた雰囲気の人の方が合っているのではないでしょうか。

主人公がかって自分が敗訴にさせた家族のために裁判をやり直して弁論するシーンを予想していましたが、私の予想違いでした。

ラストは子供を迎えに行って、三人で帰るシーンのままで良かったと思いますが、もう少し子供と奥さんと主人公の3人で、お互いの理解を確認しあう何かを話して欲しかったと思います。短いセンテンスでいいので、印象に残る会話をすべきだったと思います。その中で、もし子供が泣くと見ている私達も泣けます。そのようなことで、見た後の印象は随分違ったものになっていただろうと思います。

« ブレード ランナー | トップページ | スターウォーズ(新たなる希望) »