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2006年11月 2日

ハウルの動く城

- プレゼンは簡潔にすべし  -

監督 宮崎 駿

この映画は料理をしながら見たので断片的にしか知らないのですが、今までのジブリの作品のように引き込まれませんでしたので見直す気になれません。

美しい映像でした。子供は結構面白がってくれました。何を感じ取ったのかは分りませんが。恋人と見るのには悪くないと思います。魔法使いとの恋を描いていますから、不思議な夢をみているような雰囲気を期待できます。見た後に「あのシーンは何を意味してたのかな?」などと話すと面白いかもしれません。全然違う解釈をしていてケンカになったりして。はは。

ある少女が魔女によって老婆に変えられてしまいます。老婆姿のまま、娘は魔法使いのハウルの城に女中もしくは居候のような形で住まうことになります。やがて、ハウルとの間に恋が芽生えますが、敵の魔法使いとの戦いや国同士の戦闘の騒ぎの中でハウルは傷つき、城の存在も危うくなり、恋も風前のともし火になります。

ハウルは、最初だらしなく勝手な人物として登場しますが、次第に心意気というか、理念のようなものが伝わってきます。幼い頃に火の魔力を持つ妖精(?)とともに生きるようになったことが、美しい夢のような映像の中で描かれていますが、この場面が少し多すぎて後ろ向きのイメージがしました。このためか、キャラクターとしての魅力がぼやけたような気がしました。アニメの世界では、運命にあらがって前向きに生きるヒーローが活躍しないと盛り上がりません。

少女がかわいいおばあちゃんとして行動し、また少女を老婆に変えた魔女も途中で自分が年老いてしまい、友人のような存在になります。どうやら「老い」がひとつのテーマになっているようですが、もっとストレートに伝わる表現をして欲しかったと思います。本来子供には興味のないテーマなのですから。また、声優の選択は間違っていなかったのでしょうか?

魔法の城のアイディアは、素晴らしいものです。できればもっとイメージを単純明快にして、私にも登場人物のキャラクターが簡単に分かるようにレベルを下げてもらえると助かります。夢みたいに描きすぎると、意味不明でプレゼンに失敗する企画のようになりがちです。

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