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2006年11月 1日

オペラ座の怪人(2004)

- 劇団四季版を勧めます -

人気ミュージカルの映画化は、ほとんどが成功しています。良い音楽とストーリーを、より大きな予算をかけて豪華版にしてスターを使えば、成功は約束されたようなものです。ところが、この作品は私には「あれっ?」という感じでした。

子供は、もともとこの手のミュージカルでは退屈しがちですから、見せない方がよいと思います。恋人といっしょの場合はちょっと微妙ですが、手をにぎって神経のほとんどがお互いの方に行っている状況下なら、BGM的に楽しめるかも知れません。家族で見るのは、お勧めできません。芸術的には高いレベルなんでしょうが、ちょっと分りにくい感じがします。家族で見たいなら、劇団四季のナマのミュージカルが分りやすくて最高です。もしくは、BBCが2000年頃に作ったテレビ版もお勧めです。

ストーリーですが、パリのオペラ座には複雑な通路があって、ここに住まう怪人は音楽に関する並々ならぬ教養があります。ある新人の歌手を発見し、この娘を主役にしようとレッスンします。いっぽうで怪人は、邪魔するものは殺すこともいとわない残忍さも持っています。恋敵となったラウル伯爵も怪人の標的となりますが、この怪人は結構強くて、伯爵もやばそうです。おそらく怪人は、地下で日夜筋力トレーニングをしていたに違いありません。さて、伯爵と娘の運命は? 娘のオペラはどうなるのか?という話です。

好みはあると思いますが、この作品は何かが不足した印象を受けました。何が良くないのか、はっきりとは分りませんが、カメラの位置や場面の切り替え方に問題があるのかも知れません。いっそ血まみれのシーンを増やすとか、地下のねぐらのローソクを極端に減らして暗く不気味な雰囲気を強くしたらどうか?と思いました。華やかな舞台と対照的で引き立ったのではないでしょうか。もしくは、最初からアニメにして笑いを中心にするディズニータッチでも良かったのかも知れません。非難も出るでしょうが。

劇団四季のミュージカルは簡潔明瞭で日本人にも分りやすく工夫してありますし、ところどころに笑いもあり、舞台装置に迫力(福岡しか知りませんが)もありますから「ああ、ミュージカル劇場~。」という雰囲気が味わえます。BBC版は、怪人の出生に一工夫して哀れを誘うというアイディアで、かなり激しい内容の作品でしたが、分りやすいという点では優れていました。バート ランカスターの悲しげな顔が印象的でした。でも、入手の仕方が分りません。ロイドウェーバーのミュージカル以外の作品もいくつかあるみたいです。

本場のミュージカルは、残念ながら見ても私は歌詞が分らないだろうと思います。でも、一回くらい見てみたいものです。

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