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2006年10月22日

刑事ジョン ブック 目撃者

-  目撃者を守れ!  -

監督    主演 ハリソン フォード

この作品は子供に見せたほうが良いかと言われると、殺人のシーンが結構ドギツイので好ましくないような気がします。見せてはいけないかと言われると、テーマは家族愛や正義であることから全く駄目とも言えないような微妙な作品です。恋人と見るのは良いと思います。全体には落ち着いた静かな雰囲気の作品ですが、殺し屋がやってくる場面はビリビリ緊迫しますし、親子の愛と男女の愛も描かれていますし、牧歌的で本当に美しい風景がいっぱいで、様々な魅力にあふれた作品です。

麻薬捜査に絡んで、刑事ジョン ブックは罠にかけられます。殺人を目撃した少年とその母親を送り届けるために、アーミッシュの部落に入ります。アーミッシュは、私もこの作品で知ったのですが、電気などの文明を拒否して敬虔な信者のままの生活を守る人達のことです。村で生活する間は、2世紀くらい前の世界に飛び込んだのかと思えるくらいで、殺人や麻薬にあふれた世界とは全く対照的な美しい日々です。天気の良いある日に、新しい家を建てる時も機械などいっさいなしです。この村でジョン ブックは襲ってくる犯人達と対決することになります。全く別な世界からやってくる宇宙のダークサイドの侵略者のようなイメージです。

主演のハリソン フォードは大工でアルバイトしていたくらいですから上手に大工仕事をしますが、それは多分ファン サービスの一つです。この作品では周囲の村人がおとなしいし、ケガをして動けない場面が長いので抑えた演技が目立ちますが、うまく演じていると思います。もともと激しいアクションで刑事をやっていたという設定が、もともとダースベイダー達とバトルをしていたイメージとうまく合致しているからかも知れません。

舞台が牧歌的で静か、殺人犯人が対照的に非情で暴力的、刑事役がもと宇宙のヒーロー、でも怪我して動けない、そのような対照的な要素を使っている設定に感心します。この作品のタイトルから、すぐに続編が出るものと思っていましたが出てきません。残念です。この作品の出来具合がすごすぎたために、第2作を作ろうにもプランが浮かばなかったからではないかと想像してしまいます。牧歌的な村に、著名なダンサーがなぜダンスもせずに恋敵としているのか分りませんでしたが、多分本人の意向によるのでしょう。でもロシアからやってきて、なんでこんなところに?

改めて考え直してみて、この作品は本当によくできているなと感心します。確か原作には続編があるはずですので、誰か撮れるものなら撮って欲しいです。

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