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2006年10月 4日

キャスト アウェイ(2000)

主演 トム ハンクス

DVDで子供といっしょに鑑賞したと記憶しているが、この作品は予想外に子供にうけた。何が面白いと感じたのかは分からないが、ボールを擬人化して話すユーモアなどが子供に分かりやすかったのか、あるいは子供らしく、冒険物語に憧れるからか?

でも、かなりリアルな死体も出てくるし、全編がユーモアに満ちているとは言えないので、本当に子供向けの作品とは感じない。ラブシーンもいやらしくない程度なので、家族皆で鑑賞してもよい映画のようには思う。恋人と見るのは、たぶん問題ない。恋愛映画ではないし、現実の厳しさも描かれてはいるが、たぶん納得はいくのでは?爆笑は期待できない作品だが、クスクス笑いくらいは出ると思う。バランスの良い、面白い作品と言えると思う。

主人公が遭難し、孤島に流れ着き、生活手段を確保し、救助を待つというストーリーだが、演じるトム・ハンクスのキャラクターのせいか、主人公の単純な感動に我々も共感でき、感動してしまう。珍しくないストーリーを、上手い演出と上手い演技で見事に盛り上げ、レベルの高い作品に仕上げたことに感心する。特に奇をてらった印象もないのは、落ち着いた作り手の姿勢があったからかも知れない。でも、途中で驚いたシーンもあった。航空機事故のシーンは、本当に突然の爆発で、うっかりしていたら見逃しそうだった。何か前兆があったほうが、観客は気持ちを集中できたかも知れない。

トム・ハンクスが良かった。これが別な俳優ならそうはいかなかったろう。例えばトム・クルーズが主演したなら、こんな作り方はできない。手に汗握る大冒険アクションでないかぎり、彼は出演に納得しないだろう。宇宙人くらいは最低でも出てきそうだ。ジョニー・デップだったら、もちろん現代の海賊かマフィアが出て来て、船を乗っ取るような話にしかならない。これまた、作品が変わってしまう。

この映画のテーマでは、終わり方が難しい。助けられて終わるか、社会復帰できて終わるか?まとめるために映画の最初の部分が伏線になっていたが、見ていて「このシーンは伏線になります。」とテロップが出てるような、いかにもという感じはした。もっと期待を裏切っても良かったのでは? また、主人公の辛さをもっとうまく表現できなかったかな?という印象も持った。恋人の写真に向かってのセリフ(独白や妄想のほうが自然か?)や音楽に工夫の余地はなかったか? もともと涙を狙った作品ではなかったのかも知れないが、微妙な味付けに、もっと工夫があっても良かったのかも。余韻を作るのには失敗していたように思えた。(2017.05.26改編)

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