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2006年10月29日

千と千尋の神隠し

- ヤオヨロズの神とともに -

監督 宮崎 駿 

この映画は子供といっしょに見ましたが、非常に楽しめました。もちろん子供たちは大満足だったようです。恋人と見てもかなり面白いのではないかと思います。恋に良い影響があるかは分りませんが、楽しめるはずだと思います。

ちひろという女の子が、迷い込んだ世界で魔法使いに使われながら、いろんな人(妖怪?神?)を助け、また自分も助けてもらいながら、両親を救い出そうとする物語です。最初は使い物にならなかった子が気がつけば活躍して、職員一同大喝采というサクセスストーリーとも言えるかも知れません。迷い込む場所がテーマパークという設定や、ヤオヨロズの神様が泊まる旅館という発想、やってくる神様達や旅館職員達のキャラクターなどがいずれも傑作で、飽きさせません。

テーマは、私に完全に理解できているかは分りませんが、少女の成長や家族の結びつき、仕事に対しての考え方、「名前」の重要性、自然界に宿る神的な存在への敬意など、日本の伝統的な情緒的なものいくつかを含んでいるようです。トトロや、もののけ姫と同じようなテーマですが、重点の置き方が違って、より日常に近い内容になっているように感じます。見終わった後、子供たちはただキャラクターを面白がっていただけで、親を敬おうとか、わが家の掃除をやろうとかいうような効果がないことに気がつきました。映画にも限界があるということでしょうか。

神様や妖怪達のイメージは手塚治のセンスとほとんど同じですから、昭和生まれの世代には懐かしく、どこかで見たような感覚があります。でも、アニメの技術は昔より格段に上がっていて空間的な広がりの表現がすばらしく、このアニメはきっと海外でも評価されるはずだとわかります。

一神教であるキリスト教かイスラム教が世界のほとんどを支配してはいますが、最近のCG映画の話題作は、日本の土着の信仰や古来のゲルマン神話のように自然界の物象一つ一つを神的に描いていますので、神のイメージだけは多神教で世界統一されるかもしれません。イスラム世界では、この作品は上映禁止でしょうか?

となりのトトロの入浴シーンとこの作品のクサレ神の入浴シーンで感じたのですが、ジブリのスタッフは湯が流れる量と、もともと風呂に入っている湯の残量の計算を間違ってないでしょうか? 流れる量が多すぎます。あふれる時に、そんなに流れ続けるはずがありません。細かすぎますかね?

ちなみに、私が一番好きなキャラクターはカオナシですが、彼の声「あっ、あっ。」は何を言いたいのでしょう?わかんね~。

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