映画評

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2006年10月 6日

プリンス&プリンセス(1999)

監督 ミッシェル・オスロ

この映画には、えらく不思議な印象を受けた。妖しげで、独特な雰囲気の作品。その怪しさが、高級な芸術を見る時の印象につながり、作品の価値を高めているように感じた。この作品は何かの本で紹介されているのを読んだことがあったので見てみたが、まず我が家の子供達には結構うけていた。家族いっしょに見ることを想定した作品だと思う。絵本読み聞かせと同じような感覚か?恋人と見ても、けして幼稚で見ていられないというような心配はないと思う。幼稚すぎず難解すぎない、その辺のバランスが良い作品。ただし、オタク的なクセ、独特な雰囲気に耐えなければいけない。

6つの短編の作品を、評論家か役者か分からないような人達が実験的に演じてみるという設定で、短編のいずれもが王子や王女の物語という規定。各々の短編は、イソップかグリム童話で聞いたことがあるような話だが、その語り口が独特。影絵のような映像で、たぶんCGを使ってはいないと思うが、昨今の技術は分からない。劇場主の勘違いで、実はCGを使わないように見せるCG技術を使っているのかも知れない。

この作品の企画はどなたが中心になって進めたのか興味があるが、調べたところでは監督ご自身のアイディアらしい。影絵で出てくる人物の描き方、色彩、動きなど全てに、芸術家のオタク的な雰囲気がただよっている。エジプト象形文字などに造詣のあるかたらしく、エジプトオタクであると推測されるし、または絵本オタク、鳥類オタク、演劇オタクなど、様々なオタク道を集大成した映画オタクであることが強く疑われる。でも、さすがオタクらしく、この物語はこだわりが効いて、よくできていると思う。(2017.05.27改編)

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