映画評

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2006年10月10日

第三の男

監督 キャロル リード 主演 オーソン ウェルズなど

これまた古い映画です。映画評もされつくした感があります。子供が見ても良いですし、恋人と見ても良いでしょうが、はたして楽しめるかどうかは保障できません。戦後間もないころの白黒映画ですから画面が暗くて少々見にくく、音もこもってます。テーマや描き方も重く、テンポもゆっくりで、演技もサイレント時代の生き残りや舞台俳優がやっているような部分がありますから、今風の作品では全くありません。

ストーリーをご存じない方のために紹介しますと、アメリカからジョセフ コットン演じる人物がウイーンにいる友人に呼ばれてやってきます。ところが着いてみると友人(オーソン ウェルズ)は死んでいて、しかも犯罪を犯していたらしいことが分ります。亡くなった友人の周辺を探ると不可解な点が次々出て来るため、ジョセフ コットンは疑惑を解明しようとしますが、妨害が入ります。

名場面がたくさんありますが、緊迫感と独特の暗い色彩、当時のウイーンの風景、セリフやアントン カラスのチターなどがしゃれていて、高い評価を受けたこともうなずけます。戦争に伴う悲劇を描いており反戦映画と言えるでしょうが、その表現の仕方が見事で、このような重みを出せる作品はそうないなと思います。

その名作に大胆にも苦言を呈するとしたら、やはりテンポでしょうか。さすがに話が長いような気がします。ラストの広大なセットのシーンは必要だとしても、途中は少し短くできるシーンがありそうです。私がせわしなく落ち着きがないだけなのでしょうが、若い人達はもっとそう感じると思います。編集方法も今風ではないような気がします。画面の切り替えの仕方が、観客の視点の切り替えを考えずにされているようです。当時の映画はみなそうですが。あ~、不遜にも名作を批評しちゃった。ごめん、ごめん。

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