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2006年10月20日

大いなる西部

 - 野蛮人とのつき合い方講座 -

監督 ウイリアム ワイラー、主演 グレゴリー ペック

西部の広大な風景を舞台にして、意地がかち合うドラマです。よき時代の作品ですから、子供も大人も安心して楽しめます。子供が見てどんな印象を持つか分りませんが、もし影響されれば意固地なガンコ者になることが期待できます。恋人と見るのも悪くないと思いますが、恋にどのような良い影響があるのかは分りません。恋人がガンコ者になったら、どうしましょう。

牧場というより、我々の感覚ではほとんど県の面積の土地を争って2つの家族が平気で殺し合いをしています。意地と恨みが絡み合って抜き差しならない状況に、ある日グレゴリー ペックがひょっこりやってきます。もともとは片方の家族の娘と結婚するために来たのですが、争いに巻き込まれて話が思わぬ方向に行ってしまいます。とにかく皆が頑固で、意地を張り、妥協を知らない登場人物ばかりで、ラストでは一族郎党が総出のドンパチになります。さて、勝者は誰でしょうか? もしかして男は皆死んで、未亡人と行かず後家のビッグカントリーができるのでは?

とにかくスケールのでかさに憧れます。面積の単位が違いますもん。何センチかの境界でもめてる日本人がバカに見えます。しかし、どう考えてもインディアンをぶち殺して奪ったはず土地に、もともと権利もへったくれもないような気がしますが、そんな細かい(細かいのか?)問題は気にしないところがビッグカントリーです。単なるいやがらせのために縛り上げてライフルをぶっぱなすなんて、どんな神経でしょうか。寝ているチャールトン ヘストンを起こして、「今から殴り合いをしましょう」なんて、そして「うん、分った」と意見が合うなんて、絶対におかしい。でも、それがビッグカントリーで生きていくためには必要なのです。

製作者達は昔の西部の雰囲気を懐かしがっているのだと思います。実際にグレゴリーペックが映画通りの行動を取ったら、きっと彼は8~9回は死んでるはずです。最初の投げ縄で1回、馬に振り落とされて3回、娘の父親に撃たれて2回、チャック コナーズに撃たれて2回、チャールトン ヘストンに1回殺されてる計算です。したがってグレゴリーペックは頭が良いとは言えないと考えます。おバカというのが適切な表現でしょう。そんな彼に憧れてしまう私も充分におバカです。

この作品を見た後は,毅然とした主人公にあこがれスカッとした気持ちになれます.多少の矛盾には目をつぶって下さい.なんたって,ビッグカントリーなのですから.

以上、ビッグカントリーの野蛮人に関しての講義は、これにて終了。

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