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2006年10月11日

スティング

監督 ジョージ ロイ ヒル 主演 ポール ニューマン、ロバート レッドフォード

ご存知の通り、この映画は名画中の名画、傑作です。残念ながら、子供に見せるには一部にマズい場面があるようですが、あまり目くじらを立てるほどではないかなと思います。恋人と見る時は、時間がある時がいいでしょう。テンポが若干遅いのですが、早送りなどしてしまうと古き良き時代の雰囲気が損なわれますから、ぜひのんびりと見ることをお勧めします。

ストーリーは、詐欺師たちがギャングのボスを相手に大きな詐欺を仕掛けようとするだけの話しなのですが、その手口が実に手が込んでいて、まずカードのイカサマで現金を巻き上げて怒らせ、しかも儲け話を匂わせて自分達の話しに乗ってくるように手筈を整えます。相手はギャングですから、失敗すれば終わりで、緊迫しながらもおかしい場面が次々と続きます。大人数を集めて役割を分担して芝居を打つアイディアに驚きます。ストーリーに織り込まれるチンピラ達の友情や、せまってくる殺し屋の恐怖、巧妙な詐欺の手口、各々の登場人物の表情なども実に魅力的です。

なぜ、こんなに魅力的な作品なのかを考えましたが、原案、俳優、演出、構成、色彩、音楽などのバランスが偶然うまくいったからかもしれませんし、アイディアの段階ですでに傑作になることが決定されていたのか、もしくは綿密に計算した製作の仕方に成功の理由があるのか、いずれか私には分りません。  

ポール ニューマンが最も大事な役柄だろうと思いますが、この映画では不適な笑みをうかべながら大胆にギャングを引っかける姿がよく似合っています。彼は最初はジェームズ ディーンの後継者として売り出されようとしたこともあったそうですが、器用にオトボケを入れるのでキャラクター的にはジョニー デップの先輩格に当たるのかも知れません。ロバート レッドフォードも本来は監督などに向く人らしいですが、この作品ではちょっと軽めのチンピラ役を軽妙に演じています。脇役達も各々が曲者ぞろいでクスッと笑わせるようなキャラクターの持ち主ですが、決して目立ちすぎず、映画の役柄さながらに各々の役割を演じて観客をのせていることに驚きます。 そして気がつけば我々もギャングと同様、見事にスティングされてしまったわけです。

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