映画評

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2006年10月 5日

マイ・ビッグ・ファット・ウエディング(2002)

主演 ニア・ヴァルダロス 

この作品は、かなり風変わりな作品だった。観た後の今となって思えば、どうして今までこんな作品が各地の民族圏から生まれなかったのかと不思議に思えるが、この作品を知るまでは、ギリシア人の話の何が面白いのか理解できなかった。

この作品は、家族で見ても恋人と見ても良い作品だと思うが、さすがに子供たちは退屈するかも知れない。笑いの質に特徴があり、観客を選ぶ性格がある。ワクワク感を期待する時に、こんな作品は避けないといけない。もともと感動や爆笑をねらった映画ではないので、落ち着いた雰囲気で軽い笑いを楽しみたい時に見ることをお勧めしたい。

これはマイナーな作品ではあったものの、公開当時は意外なヒットとなり、雑誌などで紹介されたので、ご存知の方も多いと思う。ギリシア系の娘が、すったもんだしながらWASP(無宗教?よく見ていませんでした。)の男性と結婚しようとする映画。同じ米国民なのに、その文化的なギャップが大きく、笑いの源となっている。

アイディアは、主演の方のものだそうだ。 実際の結婚で経験した話か、親戚の結婚の話かは知らない。アメリカでは民族単位で社会を作って、人種と宗教とステータスによる区分けがあると聞いている。だから、作品で描かれたような文化の衝突ができるのだろう。日本ではせいぜい県によって、「○○県人はがめつい」などの差があるくらいだから、この作品を見たときの反応もアメリカとは違う。でも、習慣の違いによるカルチャーショックは常にあるから、なんとなく笑える。 

劇場主の家庭もカルチャーショックの連続である。劇場主は布団は毎日上げるもの、食事前には食卓を拭くものと思っていた。ところが、そうすると家内は怒る。自分がそうしないだけなら分かるが、怒ることはないと思う。清潔な環境を目指すのは、古来からの知恵のようなもので、日本的な伝統だと思う。あえて止める必要はないはず。まあ、家内もトイレの後は流してくれますので、今のところは許せるかなと思うが・・・・

作品の中のギリシア系の家族は、劇場主が子供の頃のような雰囲気で、親近感を持った。私の田舎でも一同が集まる時は、女性達は大鍋で料理しながら台所で盛り上がり、亭主達は飲んだくれるか議論に熱中し、子供たちはサイダーを飲みながら知らない遊びを教えてもらうといった一大イベントになり、非常にウキウキしていた記憶がある。夜の雑魚寝も懐かしい。あれは、49日などの法事だったのだろうか?毎週のように集まったわけではないから、何かの行事を兼ねていたはずだが、お坊さんを見た記憶はないので、よく分からない。

今の日本は核家族化が進んで、田舎でも皆が集まることは少なくなっだはず。残念に思う。 大きな家族が集まることは、劇場主の一族では今後望めないかも知れない。日本の人口が減ってくれば、親戚と遊んだ記憶のない子供も増えてくるだろう。情緒の面で、なにかおかしくならないだろうか?少子化の問題に対し、有効な対応策は生まれてこないが、おそらく意味が分かっていないためだろう。非常に残念なこと。

親戚が多いことは、おそらく心情に影響する。身内の多さは、安定感につながるはずだ。「いざとなったら、助けてくれる人が多数いる」・・・実際に助けられるかどうかはともかく、味方が多いという感覚は、自信、ゆとりにつながらないだろうか? もし、人口減少で、「オレの一族はオレが最後かも・・・」と認識したら、それはそれは寂しく、心細いと思う。単純に言って、数は重要なのだ。

さて、この映画には、その後続編が作られた。第一作ほどは意外性がなかったが、そこは仕方ないかも知れない。 (2017.05.26改編)

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