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2006年9月29日

いまを生きる

監督 ピーター ウイアー  主演 ロビン ウイリアムス

 この作品は、子供には向かないような気がします。学生時代を扱った作品なのですが、視点は大人から見たものですし、この作品のテーマに感化されると登場人物のように悩むことが多いと思います。恋人と見ると会話が高尚なものになり、「あら、この人は意外にまじめで、人の心を大事にする人なのね。」と勘違いさせて点をかせげますし思い出話にもつながりますから、お勧めです。

 規則でがんじがらめの全寮制進学校に、ロビン ウイリアムス演じる新任の教師が赴任し、独特な授業をする物語です。学生時代には、誰もが理不尽な規則に腹を立てた経験があると思います。こっそり規則違反をするスリルが一番の思い出になることも多いのですが、これは裏返せば我々が考えて生きることをいかに放棄してきたかということかもしれません。

 実はこの作品のテーマを充分理解しているか、私には自信がありません。端的に言えば、私の子供がもし「お父さん、自分は役者になりたいんだ。」「詩人になろうと思う。」と言ってきたら、私はきっと反対します。子供に図抜けた才能を感じれば別でしょうが、言ってきた子供の意思の強さを推し量る余裕は私にはないような気がします。「うん、大学に行ってから良く考えても遅くないよ。」などとダマシにかかるのが関の山です。ならば、私はこの映画を理解していないということかも知れません。そもそも、映画ひとつで解決するようなテーマではないのでしょう。

 この作品の視点は私が述べたような低い次元ではなく、学生たちの息吹を美しく淡々と描き、訴えかけているようです。テーマの結論を申し上げられなくてすみませんが、この作品はきっと誰もが感動し、少しばかりの後悔や、あこがれや懐かしさを感じさせてくれる秀作だと思います。

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