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2006年9月23日

スタンド・アップ

監督 ニキ カーロ  主演 シャーリーズ セロン

この映画は子供には見せるべきでないと思う。いやがらせの場面がたくさん出てくるから、悪影響を受けて真似た言葉を発する子がいるかも知れない。恋人と見ても、雰囲気的には良くないような気がする。批評をしているうちに口論になるかもしれないと思う。見てよいのは、女性の友人達と。男性の友人とでは、気まずくなる。

テーマは女性の人権。性差別の問題。だから、基本として男性は観ていて気まずい。

監督は女性で、視点も女性からのもの。以前に、クジラと少女の物語を描いた方らしい。演出が非常に丁寧で、アイディアまかせで細かいところは適当に処理しているような所が見当たらない。日本の映画人のような緻密な作り方をされる方だと思う。

主演のシャーリーズ セロンは美人の代表選手の一人だが、相当な根性もんらしく、「モンスター」で凄いデブになり、今回はスリムにもどり、最近はアクション映画もこなしている。ダイエットも特殊メイクも、根性でやってしまうのでしょう。尊敬しますが、おそらく体には良くない。

今回のヒロインは結婚に失敗し、育児もうまくいかない、仕事もない、親ともうまくいかないドン底の状態から信頼を勝ち取るべく立ち上がる役柄。泣くべき時に泣き、怒るべき時に怒り、演技と演出が非常に自然。オーバー過ぎないところが良い。私の考えでは、シャーリーズ セロンは美しすぎて、本来ならこの役にはちょっとイメージが合わないような気がする。あんな美人がいたら、いやがらせもやりにくい。劇場主だと、からかうつもりで話しかけ、気がついたらフラフラと結婚を申し込むかもしれない。

例えば、同様のシチュエーションとするならサリー・フィールドのような、もっと小柄な俳優の方が同情を得やすいような気もする。でも、そうなると映画全体の落ち着きが損なわれてヒーローもののようになってしまい、シリアスさが薄れてしまうかも知れない。かってのハリウッドスタイルの、典型的な成功物語に。それでは作品のレベル的に問題あり。

日本でのタイトルはスタンド・アップだが、原題はノース カントリーで、ぱっと聞いても何のことか分らない。監督の趣味か? スタンド・アップのほうが断然かっこいいと思う。

セクハラの問題は女性から見ると深刻だが、男性には理解しにくいのが現実。同情して話していると、気がつけば口論していることもある。劇場主の理解がたりないのだろう。この作品、恋人とは決して見てはいけない。夫婦で見ても、ケンカを売るようなもの。異性で仲良くしたい方とは、この映画について話してもいけない。(2017.05.21改編)

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