アラフォー女子のベイビー・プラン(2010)
- 親を登場させるべし -
ヒロインは子供を欲しくなり、未婚のまま精子の提供を受けてシングルマザーになる決意を固める。友人の男は反対していたが、受精決行パーティーに参加する・・・
この手の映画は何度か観たような気がする。テレビだったか、映画だったか解らないのだが、ほとんど同じ話だったような気がする。でも、それが誰の映画で、タイトルが何かは思い出せない。とにかく、いかにもありそうな話だった。
受精決行パーティーが笑える。またヒロインの男友達であるヒーロー氏の様子がおかしい。デートで厭世的な予想をベラベラとしゃべってしまうなど、非モテ男の自分もやってしまいそうな話だった。
今までのパターンだと、自分が父親と勘違いした男が騒動を巻き起こす展開が多かった。本当の父親だったり、実は勘違いだったりしても、結局は結婚するという展開がパターン。腐れ縁の男女が、ドタバタしたあげく結婚という点では、この作品もパターン通りだった。
ラブコメのヒロインは、結構な美人であることが多い。そして、抜けた所がある、または妙な欠点があることが多い。そのせいで付き合いが長続きしないのだが、何かの出来事をきっかけに克服し、幸せにつながるというのがストーリーの常道。今回のヒロインは、性格的に特別な欠点があるとは言えなかったが、考え方は独特だったので、一応はパターン通り。
ただし、カワイコちゃんタイプではなかったように感じた。
ヒーロー氏は、この種の映画の場合は颯爽としていてはおかしい。ドジなお人よしというのがパターン。嫌悪感を抱かせにくいが、際立ってセクシーな感じはない男優でないと向かない。今回の主人公も、それに当たっていたのでは?
この種の映画に共通するのは、妙な友人が必ずいるということ。たいていは主人公に要らぬおせっかいを働き、話を難しくしてしまう張本人であることが多いと思うのだが、今回はマトモな感覚の人間が多かった。ややパターンからは外れていたかも。
そのためか、爆笑シーンは少なかったような気もした。ヒットを狙うなら、多少は下品な路線、もしくはエッチなシーンがあったほうが良かったのでは?個性的な脇役で盛り上げて欲しい。この作品は大人しい路線だった。
子供には向かない映画だが、恋人と観るのは悪くないように思う。雰囲気が悪くないから。テーマが万人に向くとは思えないし、人によっては倫理の面で腹立たしく思うこともありえるので、対象者限定の作品だろう。
ジェニファー・アニストンはテレビドラマでスターになった女優らしいが、ドラマを観ないので映画に出るようになって初めて知った。今までのラブコメ女王達とは少し系統が違うような気もする。たまたま役柄がそうだからかもしれないが。
見ている自分の側の問題かも知れない。若い頃は、ヒロインに必ずのように好意を持っていた。見るだけで好きになりそうな可愛い女優が演じていることが多かったし、役柄も好意を抱かざるを得ない感じ。でも、自分が齢を取ってしまうと、少々可愛いくらいの女優ではハッとしないようだ。
娘世代の女優が出てくるようになると、感情移入は難しい。ヒロインの父親が登場しないとダメだ。そう言えば、この作品ではヒロインの親が登場していなかった。これはマズイ。せっかくドラマを派手にするチャンスを、みすみす逃してしまったわけだ。怒り狂い、嘆く両親を写さない手はないだろう。親の参加は必須の条件だったと思う。



